「酒税は誰が払うの？」を詳しく解説
酒税とは
酒税とは、酒税法に基づいて酒類に課される税であり、国税のうちの一つで間接税に分類されます。
酒類の品目 によって1キロリットルあたりの税率が異なります。
酒税は誰が支払うの？
普段、私たちが生活するうえで、酒税ということばはそれほど馴染みがあるものではありません。
お酒を購入する際も払う税金は消費税のみです。
酒類販売業免許の相談を受けていると「酒税はいつ払うのですか？」「酒税は免許を取ってから払うものですか？」といった質問が寄せられます。
それでは、酒税は誰がどのタイミングで支払うのでしょうか？
酒税法では、酒税の納税義務者とどの段階で納税義務が成立するかが以下のとおり規定されています。
「移出の時」とは、出荷する時いいます。
「酒類を保税地域から引き取る者」とは、酒類を海外から輸入した者を意味します。
「保税地域」とは、関税を支払うことなく外国貨物のさまざまな取扱いができる場所のことです。
従って、酒類を国内の事業者から仕入れて販売する酒類小売事業者は酒税を納める必要はありません。
ただし、酒類製造場で造られたお酒が移出される前にその場で飲用されたとき、酒類が保税地域において飲用されたときは、酒類の移出または引取りとみなされ納税義務が成立します。
一方、以下に該当する場合、例外的に酒税が免除されます。
①製造場から移出され又は引き取られた酒類であっても消費のための流通段階に入らず、その酒類を酒類製造者が他の酒類の原料として使用する場合（未納税移出、未納税引取）
②酒類製造者が外国に輸出する目的で酒類を製造場から移出する場合（輸出免税）
まとめ
まとめると、
・原則、酒税は酒類製造者と酒類輸入事業者が納めるもの
・酒類を国内事業者から仕入れて販売する酒類小売事業者は納税する必要はない
ということになります。
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